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5万円未満で作るHackintoshガイド(セットアップ編)

公開日:2021年4月23日

5万円未満で作るHackintoshガイド・セットアップ編です。インストールするために必要なものや、実際にセットアップした際のトラブルの解決方法などをまとめました。

必要なものを揃えよう

Hackintoshのセットアップに必要なもの

まず最初に、Hackintoshのセットアップに必要なものを揃えます。

  1. Mac実機
  2. インターネット回線
  3. 16GB以上のUSBメモリ

macOSのデータを取得するのに、Macの実機が必要です。実機は古い機種でも構いませんが、インストールしたいmacOSのバージョンに対応している機種である必要があります。例えば、macOS Big Surをインストールするなら、Big Sur対応MacでないとBig Surがダウンロードできません。

裏技的にmacOSをAppleのサーバーから直接ダウンロードする方法もありますが、ライセンス的にはグレーです(Hackintosh自体がグレーですが)。

インストールUSBはmacOSが入る16GB以上のUSBメモリを用意しましょう。

ダウンロードしておきたいデータ

基本的なものが用意できたら、

  1. Open Core
  2. kextなどのEFIフォルダに入れるプラグイン
  3. GenSMBIOS

をダウンロードしてきます。

それぞれの使い方は長くなるので省略しますが、基本的には「kextなどのEFIフォルダに入れるプラグイン」だけが難関で、それ以外は特段難しいことはありません。

必要なkextや設定の探し方

今回は自作デスクトップPC前提なので、Open Coreのガイドに沿って進めていけば、必要なkextは探せるかと思います。ただ、英文かつ長いので、サクッとセットアップしたいという方は、Githubに上がっているEFIフォルダのデータを使うのが最短コースです。(そもそもパーツを集める段階で合わせておくのがベストです)

どのkextを使うかは基本的にはマザーボードの機種に依存するので、全く同じマザーボードのEFIデータがあれば万全です。同じ機種のEFIデータがなくても、構成が近い(マザーボードのチップセットが同じなど)であれば、動くことが多いでしょう。

Open Coreは、起動ログをUSBメモリに保存してくれるので、エラーが起こったらエラーログを確認してネットでエラーの原因を探ります。

macOSをHackintoshにインストールする際のポイント

作成したUSBインストーラーでmacOSのセットアップまで進めれば、基本的には半分くらいはゴールしているようなものです。問題となるのは、「インストーラーが進まない(起動しない)」ということだけで、そこをクリアできていればmacOSのインストールまでは問題ないでしょう。

macOSのインストールができたら、

  1. EFIフォルダをコピーするまでは、USBインストーラーから起動すること
  2. macOSを立ち上げたら各機能が使えるかチェック

をします。

問題がある場合は、一度セットアップが終わっている環境なら、一からインストールをやり直さなくてもUSBインストーラー側のEFIをカスタマイズしてUSBインストーラーからシステムを起動すれば設定やkextのテストができます。

実際にHackintoshを立ち上げてみると、Wifiが使えない、サウンドが出ないなど問題があることがありますが、時間がなくてサクッとHackintosh組みたいなら、USB機器かBluetoothドングルとBluetooth機器の組み合わせで対処する方が断然楽です。

というのも、起動が出来ているHackintoshでUSBポートが認識しないということはほとんどないので、USB・Bluetooth機器を使えば、普通にMacでUSB・Bluetooth機器を使っているのと同じなのでHackintosh的な対処が不要だからです。

時間がある方は、マザーボードの機能を最大限活用するために色々テストすれば良いですが、「とりあえず動くHackintoshが欲しい」ということなら、USBやBluetoothで対処するのも個人的には悪いことではないと思います。